第14回 "変な人、変な事"

変な人はどこにでもいるものです。日本人にも確かに変な人はおりますが、アメリカは人種のるつぼの国。変な人の多いことは日本の比ではありません。今日は変な人と変な事について学びます。

変な人

Geek
変な人という意味ですが1960年代から、つまり結構古くから使われている言葉です。元々は、鳥や小動物の頭部を噛み切るような残虐行為をする人間を指しておりましたが、最近はコンピュータオタクのような、やや社会性、社交性にかけるものの高い能力を持っている人を指す場合もあり、必ずしも悪い意味ではありません。

Nerd
Geekよりもやや新しい感じがする単語です。変な人という意味は変わりませんが、神経質で妙に細かく、社交性にかける人という意味です。

Dork
DorkはNerdとほぼ同じ意味を持ちますが、もっと新しい単語です。若い人の間で使われます。変な人の中でも、家に引きこもり他の人と話しができない社会的に不器用な人といった意味でしょうか。

（例）"looked like a dork in that sweater."
"Stop acting like a dork."

Melvin
Melvinは個人の名前でもありますが　スラングではやや悪い意味に使います。
必ず男性に使います。

１　数学やチェス、コンピュータなど普通の人ができないような能力を持っている変な人（Geekに近い意味で使います）

（例）"These computer guys are total melvins."

２　醜い外見　服装がだらしなく汚い、髪がボサボサの人の意味

（例）"He's a Melvin."

他にも変な人という意味で使う単語はDweebがありますが、私は個人的にはあまり聞きません。

変な事

アメリカでは様々な馬鹿な事をします。特に大学の新入生に科する馬鹿げた儀式はHazingといい、時に怪我をする事があります。軍隊にもあり秘密結社の入会の儀式にも使います。

swirl·y / swirlie
皆で嫌がる新入生の頭をトイレの便器の水の中に押し込み、トイレを流す行為。えげつないですが、これで死ぬ訳ではありません。

noogie
相手の頭をかかえてこぶしでゴリゴリする行為。普通は幼稚園児がするような行為ですが、大人でもふざけてやります。

wedg·ie
人の後ろから近づいて下着（パンツ）を上に引っ張り、尻の間に食い込ませる行為。

大変な混乱

fu·bar
機能できない状態、不可逆的に破壊された、大混乱のという意味です。第二次世界大戦前Roosebelt大統領が深刻な経済不況を打開するためNew Deal政策を実施しましたが、その時建設したのがHoover Damで同じ発音です。この建設で助かったアメリカ人は多く、さすがにこの件に関してはあまり冗談は言いません。

（例）"the clock in the hall is fubar"

sna·fu
スナフーといい、フーにアクセント
大混乱、大混乱に陥れる事

（例）"an enormous amount of my time was devoted to untangling snafus
."
"our refrigeration plant is snafu."
"you ignored his orders and snafued everything."

混乱の後

アメリカの"Panties in a bunch" 対イギリスの"Knickers in a twist panties in a bunch"
小さい失敗に対して大げさに反応する、という意味です。

（例）"Don't get you're panties all in a bunch, he doesn't mean it."
"It's not that big of a problem, don't get your panties all in a bunch, it's going to be okay."

同じ意味で使うのが "don't get your knickers in a twist."
アメリカでもイギリスでも使われますが、よりイギリス的な言い方と言えましょうか。

（例）"Sally don't get your knickers in a twist over that split milk on the floor, silly Sally!"