最も印象に残ったのは、即応性の高いチーム医療です。VAでは、朝の回診には薬剤師や看護師が参加していました。回診では看護指示をその場で確認、管理に反映し、また処方の開始や変更についても、その場で薬剤師がオーダーするなど、やるべきことを遅滞なく行う体制が整っていました。さらに週に2〜3回、退院支援看護師、薬剤師が集まって…
みなさん、こんにちは。JANAMEFの広報委員会です。JANAMEFメルマガを新たに立ち上げました。会員のみなさまと当財団にゆかりのある方々にお送りします。医療や医学、パブリックヘルス、留学などに関係するコンテンツをお届けします。毎月1回程度での発行予定です。
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No.47 私のカナダトロント大学留学:基礎研究から臨床への経験
学生時分より心臓血管外科にすすみ、カナダへの臨床留学することを夢見てきました。多くの留学生はアメリカを目指している方が多いように思います。私がカナダを希望していた唯一の理由は治安の良さです。医療の面ではアメリカが世界を代表する大国であることに違いはないでしょう。一方でご存じの通り銃社会、日本国内にさえアメリカでの悲惨な事件は伝わってきます…
No.46 ウェイクフォレスト大学 総合内科 / ホスピタリスト部門訪問
東海大学での日本版ホスピタリストの確立に向けて米国ノースカロライナ州ウェイクフォレスト大学を視察した。ウェイクフォレスト大学と東海大学医学部は四半世紀以上前から医学生の交換留学やファカルティ・デベロップメントを通じて交流がある。感染症科教授のDr. Ohlは内科や感染症の深い知識、洞察力、善良な人柄、に加えて、日本語を操り…
No.45 医療者が研究するためには
〜Physician–scientist を目指す中堅医師の葛藤〜
医療者は診療に専念し、研究は研究者が行うべきだという考え方がありますが、私は、医療と研究の両方に取り組むphysician-scientistの役割が非常に重要だと感じています。たとえば、Stanford大学のKarl Deisseroth教授は、精神科医として臨床を行う一方で、光で神経活動を制御する技術「Optogenetics(光遺伝学)」を開発しました。この技術は、…
No.44 No Borders, Only Frontiers – 米国臨床教育の現場から
米国で臨床研修をする意義とは何か。様々な動機があるなか、私が思うのは、米国臨床教育の最大の特徴である、実践的知識・知識にフォーカスした臨床教育にかける意欲と技術です。米国の医師は、日本のような医局システムがないため、研修期間の終了と共に誰もが全く一人立ちする、つまり“独立した医師”になるしかない…
No.43 アイオワ大学麻酔科からの近況報告
アイオワ州はイリノイ州の隣の週で、イリノイ州のシカゴからアイオワ大学のあるアイオワ市へは車で約4時間程度の距離です。アイオワ市は緑豊かで治安も良いため、日本人も数多く住んでいます。アイオワ大学は州の基幹病院です。中央手術室、日帰り手術部、隣接する小児病院など、手術以外での麻酔管理を含めると…
No.42 2度目の渡米で、日米の医療事情について思うこと
2度目の渡米となり、2019年10月からアメリカ東部・ペンシルバニア州にあるIndependence Health System Westmoreland Hospitalにて心臓外科医として勤務しています。1回目の留学は、2003年1月から2008年12月までの6年間、ピッツバーグにあるUniversity of Pittsburgh Medical Centerで、Research Fellowの後…
No.41 JANAMEFから始まった私の国際化人生
JANAMEFフェローとして1999年に渡米し25年が過ぎた。米国に憧れ、日本を飛び出した私を応援してくれたのはJANAMEFであった。出会いは人生を作るという。暫くの間、私の話を聞いて頂きたい…
No.40 茨城県指導医団国外派遣事業 参加報告
この度、日米医学医療交流財団からの支援を受け、茨城県保健医療部医療局医療人材課医師確保グループ主催の茨城県指導医団国外派遣事業(米国・ハワイ州)に参加させていただきました。私は現在、筑波大学整形外科で手外科・末梢神経疾患の治療を専門としております。また、大学講師の職務についており…
No.39 医学教育者の臨床研究留学
留学を検討したのは、医学教育を体系的に学ぶため、Harvard医科大学のMaster of Medical Sciences in Medical Educationに入学する予定でした。私は同じく米国のJohns Hopkinsの公衆衛生大学院をオンラインで修了した経験がありました。そこで感じたことはオンラインで学べることは多いが、オンサイト、つまりその場にいないと体験できないことも多いということでした。そのため今回の大学院では…