変な人はどこにでもいるものです。日本人にも確かに変な人はおりますが、アメリカは人種のるつぼの国。変な人の多いことは日本の比ではありません。今日は変な人と変な事について学びます。
DR.小林の医療英会話シリーズ(第13回)
アメリカ横須賀海軍で研修していた時の話しです。大きな基地で、こんな大きな施設を責任持っている司令官は一体、どこにいるのだろう。さぞかし、地下のセキュリティの高い厳重な防御壁の内にいて、普通ではまず、会えない存在なのだろうなと想像していました。ところが衛生兵に聞くと、”司令官ですか?夕方、PX(海軍のスーパーマーケット)に行ってごらんなさい。だいたいいつもショッピングカート押していて夕食の材料買ってます。声かけるとHi って手を振ってくれますから。”
DR.小林の医療英会話シリーズ(第12回)
ハワイで色々な文化背景の患者を診察していると、白人のくせに日本語が妙にうまい人がいたりします。
ある患者と会話していた時、”え、まじですか”と言ったのでびっくりしました。
まじ、という言い方は日本人ならよく言う言い回しですが、正規に日本語を教科書で学んだ人では、こういう言い方が出来ません。日本に住んだ経験がないと、なかなか出てこないphraseです。
DR.小林の医療英会話シリーズ(第11回)
“へえ、アメリカで医者をしているんですか。どうやったらアメリカで医者ができるのですか?”
よく聞かれる質問です。ちょっとまとめてみます。
1. 日本のお医者さんがアメリカで医者をするには、日本の医師免許が必要です。
2. USMLEと呼ばれるアメリカの医師免許試験に合格する必要があります。
3. アメリカでResidency Programと呼ばれる正式の研修プログラムに入り、最低1年、もしくは州が定める研修年数修行すると医師免許がもらえます。
4. 自分の専門分野の専門医試験を受け認定専門医の資格を取ります。
DR.小林の医療英会話シリーズ(第10回)
The more, the merrier
パーティーなんかで、人は多ければ多いほど楽しいという意味の慣用句です。実際はもっと皮肉っぽいところで使ったりします。
“Oh, no, John showed up to my Party, I did not invite him.”
“Why not, the more , the merrier”
呼んでない奴がパーティーに来ちゃったよ、いいじゃない、The more, the merrierだから、というふうに自虐的に、また皮肉として使われることの方が、個人的な印象ですが多いような気がします。
DR.小林の医療英会話シリーズ(第9回)
今回はアメリカにおける医師・患者関係について学びます。
医師は患者の病態に責任を取らされます。一回も診察したことがない相手は患者ではないのは自明です。では、診察を受けようと出かけて来た人が心筋梗塞でバタッと倒れることを想定してみましょう。医師にかかろうとして車に乗った段階では、まだ患者ではありません。建物に到着しても、まだ患者ではありません。診察を受けるため、建物に入り医師の部屋のドアの前で倒れても医師・患者関係は成立しません。では、ドアを開けて足が敷居の線を1 cmでも越えて医師のOfficeに入り、そこで倒れたらどうでしょう。これは医師・患者関係が成立したと看做され、適切な治療をしたかどうか責任を問われてきます。
DR.小林の医療英会話シリーズ(第8回)
アメリカの法律と日本の法律は決定的に違います。日本は法律の条文が書いてあり、その解釈で法正義を実現しています。アメリカはそうではありません。日本のように、法律という文章を作り、それを解釈するのはフランスなど、ヨーロッパの諸国が採用している演繹法で、世界中ほとんどの国がこのような法律体系を持っていると思います。
DR.小林の医療英会話シリーズ(第7回)
皆さんはJapと呼ばれたことがありますか?これは日本人を馬鹿にして呼ぶ時の言い方です。あまりピンとこないかもしれませんが、Japと呼ばれたら怒らないといけません。これに類した、使ってはいけない英語を今回は学びます。
DR.小林の医療英会話シリーズ(第6回)
英語の教科書には載っていないけれど、日常一般的に使用される英語があります。これは日本語にもあります。ハワイに住んでいますと、日本語を学校で勉強したというアメリカ人は沢山まわりにいまして、様々な日本語レベルに遭遇します。
その中で私が感心したのは、あるアメリカ人が日本語で会話していた時、”うん、それは言えてる”と発言したことです。
DR.小林の医療英会話シリーズ(第5回)
英語では、正式な文書は口述する場合が多いです。政府や役所が発表する文書や、軍隊での命令書、そして医師が作る文書もコンピュータやタイプライターではなく、口頭で文章を述べ、それをテープに録音してタイピストがタイプするのです。この作業をDictationといいます。きちっとした文面をいきなり頭で考えて訂正なく述べるのは、日本人には馴染みがないかもしれません。しかし、英語圏だけでなく、欧米では普通に行われている習慣です。先日、ドイツ映画でヒトラー最期の12日間を描いた”Down Fall”という映画で、ヒトラーが秘書を採用するのに、口述をタイプさせてその能力を見る場面がでていまして、アメリカと全く同じだと感心しました。