第13回 JANAMEF Webセミナー

”医師を守り、患者のための医療へ”


ー 第1報告 ー
(水口医師を支援する会より)
水口医師は、稲城市立病院の副院長でありながら、呼吸器内科医として、コロナ最前線で、1人で闘い始めました。その後、呼吸器科の同僚、さらに内科の参戦を得て、外科を含む全体による体制に向かいました。その他病院の多くの課題に取り組みますが、副院長からの降格、貧弱な診療所への不当配転、退職強要のパワハラをうけました。降格と配転の無効を訴え提訴し、約1800人の署名簿の提出などで支援を受けるが、不当判決となり、現在東京高等裁判所で審理中です。
水口先生は、現在まで病院で最も多くの外来と入院の患者を担当し、収益にも貢献しています。患者の皆様を始めとして、医療を守るために、多くの方々の支援の輪が広がっています。患者の皆様と歩む水口先生から、医療の向上に向けての声をお届けします。

ー 第2報告 ー
医師への不当な配転、パワハラは、本件だけではなく、過去にも多く起こっていますが、約8件の訴訟で、医師勝訴となっています。患者のための医療には、医師の待遇や人事評価が、適正にされなければなりません。実際、医師の専門性は、尊重されるべきであり、黙示の職種限定合意があると判例で認められてきました。コロナ最前線で指揮した東大阪市立総合医療センターの医師も、その業績が認められ勝訴しています。
特に、コロナ最前線において、医師は患者の皆様のために命をかけて診療に当たることになりました。少数の医師にのみ犠牲を強いるのではなく、どのように組織的に円滑に対応するかという課題が浮き彫りとなりました。今後のパンデミックなどに備えて、多くの関係者の情報をもとに、医師の専門性と組織的な対応の在り方などを検証します。また、米国の状況についても情報共有をしながら、議論を深めます。

[講 師] 水口 英彦 医師

麻布高校卒
慶應義塾大学医学部卒
東大病院呼吸器内科助教を経て
稲城市立病院(「副院長」)

[講 師] 田中 秀一

ジャーナリスト
慶應義塾大学経済学部卒
読売新聞医療情報部長歴任
国際医療福祉大学教授医療福祉学部長歴任
(公)日米医学医療交流財団理事

 

 

開催概要

 

日 時 2025年6月22日(日) 10:00~11:00
形 式 オンライン開催
定 員 100名(Zoom)
参加費 無 料