No.32 初期研修修了直後の立場から見た米国総合内科研修

アメリカでより総合的な内科の知識を身につけることが目標で渡米しましたが、実際は最初はこちらの環境に慣れていくことに精一杯でした。医学知識もままならない上にこちらのシステムに順応し、かつ研究などプラスアルファのことをする必要があり、全ての最適なバランスを見つけるのに苦労しました(現在も苦労しています)。なので、…

No.5 なぜ日本にホスピタリストが広がらないのか ―長年日本で臨床教育に関わる「外人」の視点―

半世紀以上、米国の優れた卒後臨床教育は、世界各国から多くの医学部卒業生(Foreign/International Medical Graduate)を惹きつけて来ました。特に卒後数年までの系統的な臨床教育は内科系、外科系を問わず優れたGeneral Mindを養ってきたと感じています。日米医学医療交流財団(JANAMEF)も長年短期、長期の留学を支援し、とくに黒川清先生が会長に就任されてからはGeneral mindを持つ「日本版ホスピタリスト」の育成に注力してきました。しかし残念ながら総合診療方面に進む日本の若手もなかなか増えてこない印象をもっています。