No.19 変化し続けることの重要性

筆者は2003-04年に小児麻酔フェローとしてアメリカの3箇所の病院で勤務しました。昨年(2021年)17年ぶりにアメリカ留学して気づいたのは、当時と医療者の働き方が大きく異なっていることでした。日本のテレビドラマなどで言われているアメリカの医療の姿のように、かつては専門医を取ったらprivate practiceに移行するという医師が多くを占めていた(1980年代は70%以上、2012年でも60%以上*1)のですが、2020年のAMAのサーベイ*2によると…

No.5 なぜ日本にホスピタリストが広がらないのか ―長年日本で臨床教育に関わる「外人」の視点―

半世紀以上、米国の優れた卒後臨床教育は、世界各国から多くの医学部卒業生(Foreign/International Medical Graduate)を惹きつけて来ました。特に卒後数年までの系統的な臨床教育は内科系、外科系を問わず優れたGeneral Mindを養ってきたと感じています。日米医学医療交流財団(JANAMEF)も長年短期、長期の留学を支援し、とくに黒川清先生が会長に就任されてからはGeneral mindを持つ「日本版ホスピタリスト」の育成に注力してきました。しかし残念ながら総合診療方面に進む日本の若手もなかなか増えてこない印象をもっています。