JANAMEFは米国をはじめとする北米を中心に、欧州、アジア圏において医療・看護その他の医療従事者のための国際交流を支援するというミッションのもとに運営されています。現地留学などのリアルな国際交流にはバーチャルでは得られない価値があり、世の中が部分的なシンギュラリティを迎えた2023年でもその重要性は変わらないと思います。なぜなら、Face to Faceの臨場感のある会話や…
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No.33 COVID-19蔓延下の海外留学事情 – ハワイ編
当院の急性期病床575床のうち、約380床をホスピタリスト部門が主科として担当しています。日本では想像しにくいかもしれませんが、これが1990年台から革新的に変化してきた米国の病棟管理体制の結果です。総合内科レジデンシーのトレーニングを完了した医師が主治医となり、他の専門医はコンサルタントとして関わる形になります。米国の平均入院日数は約4日間であり、…
No.32 初期研修修了直後の立場から見た米国総合内科研修
アメリカでより総合的な内科の知識を身につけることが目標で渡米しましたが、実際は最初はこちらの環境に慣れていくことに精一杯でした。医学知識もままならない上にこちらのシステムに順応し、かつ研究などプラスアルファのことをする必要があり、全ての最適なバランスを見つけるのに苦労しました(現在も苦労しています)。なので、…
No.31 ロチェスター大学家庭医療科レジデント(インターン)としての1年間
本稿では、アメリカならびにロチェスター大学家庭医療科研修の特徴と、その中で得た経験についてご紹介させていただければと存じます。ロチェスター市はニューヨーク州の北部に位置する人口21万人の小~中規模都市です。アメリカの中では歴史の古い街であり、現地では奴隷解放運動家のFrederick Douglasや女性参政権獲得のために尽力されたSusan B Anthonyが拠点としたことでも有名です。その歴史に加え…
No.30 Oncogeriatricsの可能性について
私は2022年7月より日米医学医療交流財団からの助成のもと、米国ニューヨーク州にあるMount Sinai Beth Israelで内科レジデントとして勤務しております。渡米後1年が経とうとしており、当初悪夢であった日常業務も徐々に慣れ、妻子の生活や学校も次第に安定してきました。もともと日本では呼吸器専門医として肺癌を中心とした診療に従事していた背景があります。その中で高齢者腫瘍診療において欠落している支持的な部分に課題を感じ …
No.29 ニューヨークでの内科研修から腎移植内科を目指して
私は2021年に日米医学医療交流財団からの助成のもと、ニューヨークのブロンクス区に位置するSBH Health Systemで内科研修をしており、2024年6月に研修修了予定です。財団からは2017年にもロンドン公衆衛生大学院および政治経済大学院で医療経済・政策修士を取得する際にも助成をいただきました。内科研修後は腎臓内科および腎移植内科のフェローシップに進むことを予定しています。私が内科研修をしているブロンクス区は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市の5つの行政区…
No.28 内科医によるコマネジメントについて
私は2021年に日米医学医療交流財団からの助成のもと、ニューヨークのMount Sinai Beth Israel病院にて内科研修を開始し、2024年6月に研修修了予定です。その後は老年医学のフェローシップを行うことを予定しています。今回は、私が老年医学のコマネジメントプログラムに興味をもち、リサーチを行っていることからコマネジメントに関して寄稿させて頂きます。コマネジメントは、一般的にホスピタリストや老年内科医といった、内科系のジェネラリストが…
No.27 米国と日本での研修を通して考える理想の家庭医療研修
はじめまして。UPMC Shadyside Family Medicine Program PGY2 Residentの角田秀樹(つのだひでき)と申します。日米医学医療交流財団のメーリングリストに寄稿する機会をいただいたことを大変光栄に思います。私は2021年6月に渡米し、家庭医療レジデントとして勤務を開始しました。特に渡米直後の生活のセットアップは多くの困難を伴いましたが、財団から助成をいただいたことで、円滑に研修を開始することができました。この場を借りてお礼を申し上げます。せっかく頂いた機会に…
No.26 日本版ホスピタリスト【短期】助成 研修報告
このたび、パンデミックに翻弄され続けた短期助成研修をやっと終えることができた。2021年の夏にQueens Medical Centerの野木真将先生の元でHospitalist研修を、2022年10月末に同院Palliative care departmentのDr. Fischbergの元で研修を行ったので報告する。Hospitalist研修で一番印象に残ったことが、臨床医にとって教育が大事な業務の一つであるという意識やそれを可能にする勤務体系である。Hospitalistという制度が米国で根付いたきっかけの一つでもあるが…
No.25 なぜ、私が日本人女性で初めて米国消化器内科医になれたのか?
ニューヨーク生活三年目にして、ようやく手慣れた手付きでスターバックスのコーヒー片手にベーグルを頬張ることができるようになったと思えば、早くも次なる就職先に移る時期となりました。現在、米国ニューヨークのマンハッタンに位置する中核病院、マウントサイナイベスイスラエル病院(MSBI)で内科レジデント3年目として勤務しています。日本医科大学を2018年に卒業し、同病院で初期研修医を修了した後、 2020年より現在の病院で内科レジデンシーを開始致しました。ニューヨークの多様な患者層に触れる中で…