みなさん、こんにちは。JANAMEFの広報委員会です。JANAMEFメルマガを新たに立ち上げました。会員のみなさまと当財団にゆかりのある方々にお送りします。医療や医学、パブリックヘルス、留学などに関係するコンテンツをお届けします。毎月1回程度での発行予定です。
 
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No.29 ニューヨークでの内科研修から腎移植内科を目指して

私は2021年に日米医学医療交流財団からの助成のもと、ニューヨークのブロンクス区に位置するSBH Health Systemで内科研修をしており、2024年6月に研修修了予定です。財団からは2017年にもロンドン公衆衛生大学院および政治経済大学院で医療経済・政策修士を取得する際にも助成をいただきました。内科研修後は腎臓内科および腎移植内科のフェローシップに進むことを予定しています。私が内科研修をしているブロンクス区は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市の5つの行政区…

No.28 内科医によるコマネジメントについて

私は2021年に日米医学医療交流財団からの助成のもと、ニューヨークのMount Sinai Beth Israel病院にて内科研修を開始し、2024年6月に研修修了予定です。その後は老年医学のフェローシップを行うことを予定しています。今回は、私が老年医学のコマネジメントプログラムに興味をもち、リサーチを行っていることからコマネジメントに関して寄稿させて頂きます。コマネジメントは、一般的にホスピタリストや老年内科医といった、内科系のジェネラリストが…

No.27 米国と日本での研修を通して考える理想の家庭医療研修

はじめまして。UPMC Shadyside Family Medicine Program PGY2 Residentの角田秀樹(つのだひでき)と申します。日米医学医療交流財団のメーリングリストに寄稿する機会をいただいたことを大変光栄に思います。私は2021年6月に渡米し、家庭医療レジデントとして勤務を開始しました。特に渡米直後の生活のセットアップは多くの困難を伴いましたが、財団から助成をいただいたことで、円滑に研修を開始することができました。この場を借りてお礼を申し上げます。せっかく頂いた機会に…

No.26 日本版ホスピタリスト【短期】助成 研修報告

このたび、パンデミックに翻弄され続けた短期助成研修をやっと終えることができた。2021年の夏にQueens Medical Centerの野木真将先生の元でHospitalist研修を、2022年10月末に同院Palliative care departmentのDr. Fischbergの元で研修を行ったので報告する。Hospitalist研修で一番印象に残ったことが、臨床医にとって教育が大事な業務の一つであるという意識やそれを可能にする勤務体系である。Hospitalistという制度が米国で根付いたきっかけの一つでもあるが…

No.25 なぜ、私が日本人女性で初めて米国消化器内科医になれたのか?

ニューヨーク生活三年目にして、ようやく手慣れた手付きでスターバックスのコーヒー片手にベーグルを頬張ることができるようになったと思えば、早くも次なる就職先に移る時期となりました。現在、米国ニューヨークのマンハッタンに位置する中核病院、マウントサイナイベスイスラエル病院(MSBI)で内科レジデント3年目として勤務しています。日本医科大学を2018年に卒業し、同病院で初期研修医を修了した後、 2020年より現在の病院で内科レジデンシーを開始致しました。ニューヨークの多様な患者層に触れる中で…

No.24 米国での診療とLEP

今回のキーワードとなるLEPはlimited English proficiencyのことを指し、英語が第一言語でないかつ英語を介した日常でのコミュニケーションに支障が出る人々のことがそのように定義されています。米国全体におけるLEPの割合はおよそ9%と言われ、大雑把に述べれば約10人に1人が英語での日常診療に支障がある方ということになります。一方、ハワイ州におけるLEPの割合は総人口の19%と、なんと米国全土の約2倍近い数字となっています。その背景にはハワイの地理的条件も大きく影響しており…

No.23 小児病院感染症科の視点からのHospitalist

JANAMEFの助成をいただき、2019~2021年に、トロント小児病院感染症科で2年間の臨床フェローを経験しました。私からは小児病院感染症科の視点から、地域の特性も踏まえてのホスピタリストの考えについて寄稿させていただきます。トロント小児病院は、トロントの中心に位置し、人口約1,500万人のオンタリオ州の高度小児医療の多くをカバーしています。特に固形臓器移植などの場合は州外を含めたカナダ全土からの小児患者が紹介されてきます。医師含め、多くのスタッフが海外出身で、特にフェローに関しては…

No.22 臨床留学に必要なビザ

私は2018年に日米医学医療交流財団からの助成金のもと渡米し、Oregon Health & Science University(OHSU)にてFamily Medicine Residencyを開始しました。2022年6月に無事4年間の研修を修了し、7月から同大学にてGeriatrics Medicine Fellowshipの研修を開始しました。私が無事Residencyを終える事ができたのも、日米医学医療交流財団からの援助なくしては成し得なかったと感じております。この場をお借りして深くお礼を申し上げます。この度は執筆の機会をいただきましたので、米国での臨床留学に必要となるビザについて、また…

No.21 日本版小児ホスピタリストは実現可能か

「日本版ホスピタリストの養成」は財団の提言である。日本版ホスピタリスト助成を受け、2019年より3年間米国ミシガン州のミシガン小児病院で一般小児科研修を受けた。妻・子供2人を連れての臨床留学は経済的な困難を伴い、助成に助けられ、無事に研修を修了できたことを感謝申し上げたい。今回、このメールマガジンとして初めて小児科医が執筆すると伺った。そもそも、ホスピタリストは小児医療にとってどう有意義であるのか…

No.20 ニューヨークの大病院での老年医学/緩和ケアフェローシップ

2019年に日米医学医療交流財団からの助成のもと、米国ニューヨークにある市中病院(マウントサイナイ・ベスイスラエル病院)内科の研修を開始し、2022年6月に無事内科研修を修了しました。ニューヨークでの3年間の研修は、慣れない米国での診療に加えて、コロナ感染症の流行などもあり大変な時期もありましたが、日米医学医療交流財団からの援助、しばしば送られてくるメールなどで、他の先生方のご活躍などを拝見して、とても力になったことを覚えております…