みなさん、こんにちは。JANAMEFの広報委員会です。JANAMEFメルマガを新たに立ち上げました。会員のみなさまと当財団にゆかりのある方々にお送りします。医療や医学、パブリックヘルス、留学などに関係するコンテンツをお届けします。毎月1回程度での発行予定です。
 
メールマガジンのご購読はこちらから: https://forms.gle/FwzLbzgRGUVpQ5fy5
メールマガジンの配信停止はこちらから:https://forms.gle/a6XenW8v62PAbEBYA
メールアドレスの変更はこちらから:https://forms.gle/V5wvmcJZN7ymnETG8
 
 

No.2 チーフレジデントとしてコロナ禍を経験して思うこと

2020年1月下旬に最初の感染者を確認した米国ではその後急激に感染者数が増加し、2020年11月時点で米国内の累計感染者数は1200万人を超え、死亡者数は25万人超えと世界最多の感染者数と死亡者数を記録している。1月から現在に至るまでニューヨークでは医療崩壊が起きたり、全米でPPEの不足が起きたりと、先進国とは思えない悲惨な状況が続く中、現在第三波の恐怖が全米各地へ押し寄せてきている。もうこのような状況が1年近く続くのかと思うと驚きを隠せないが、この1年で米国の医療現場も大きく変わった。

米国ではそれまでマスクをすることは自分が体調不良である時に限られていたが、現在は医療者全員がマスクとゴーグルを着用するようになり、遠隔医療が急速に進み一時期は

No.1 コロナ診療と日本版ホスピタリスト

新型コロナウイルスのパンデミックでは、世界の医療者がフロントラインで活躍している。コロナ感染は、咳や呼吸困難などの呼吸器症状だけでなく、下痢、嘔吐や腹痛などの消化器症状、嗅覚障害やけいれんなどの神経症状、をきたすこともある。また、凝固亢進によって、深部静脈血栓症や心筋梗塞などもきたす。感染で体調不良となり、交通外傷や転倒などでも来院する。

このようなさまざまな症候で受診するコロナ患者を診療する医療者はHigh index of suspicionを備えた診断スキルを持つ必要がある。すなわち、