みなさん、こんにちは。JANAMEFの広報委員会です。JANAMEFメルマガを新たに立ち上げました。会員のみなさまと当財団にゆかりのある方々にお送りします。医療や医学、パブリックヘルス、留学などに関係するコンテンツをお届けします。毎月1回程度での発行予定です。
 
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No.22 臨床留学に必要なビザ

私は2018年に日米医学医療交流財団からの助成金のもと渡米し、Oregon Health & Science University(OHSU)にてFamily Medicine Residencyを開始しました。2022年6月に無事4年間の研修を修了し、7月から同大学にてGeriatrics Medicine Fellowshipの研修を開始しました。私が無事Residencyを終える事ができたのも、日米医学医療交流財団からの援助なくしては成し得なかったと感じております。この場をお借りして深くお礼を申し上げます。この度は執筆の機会をいただきましたので、米国での臨床留学に必要となるビザについて、また…

No.21 日本版小児ホスピタリストは実現可能か

「日本版ホスピタリストの養成」は財団の提言である。日本版ホスピタリスト助成を受け、2019年より3年間米国ミシガン州のミシガン小児病院で一般小児科研修を受けた。妻・子供2人を連れての臨床留学は経済的な困難を伴い、助成に助けられ、無事に研修を修了できたことを感謝申し上げたい。今回、このメールマガジンとして初めて小児科医が執筆すると伺った。そもそも、ホスピタリストは小児医療にとってどう有意義であるのか…

No.20 ニューヨークの大病院での老年医学/緩和ケアフェローシップ

2019年に日米医学医療交流財団からの助成のもと、米国ニューヨークにある市中病院(マウントサイナイ・ベスイスラエル病院)内科の研修を開始し、2022年6月に無事内科研修を修了しました。ニューヨークでの3年間の研修は、慣れない米国での診療に加えて、コロナ感染症の流行などもあり大変な時期もありましたが、日米医学医療交流財団からの援助、しばしば送られてくるメールなどで、他の先生方のご活躍などを拝見して、とても力になったことを覚えております…

No.19 変化し続けることの重要性

筆者は2003-04年に小児麻酔フェローとしてアメリカの3箇所の病院で勤務しました。昨年(2021年)17年ぶりにアメリカ留学して気づいたのは、当時と医療者の働き方が大きく異なっていることでした。日本のテレビドラマなどで言われているアメリカの医療の姿のように、かつては専門医を取ったらprivate practiceに移行するという医師が多くを占めていた(1980年代は70%以上、2012年でも60%以上*1)のですが、2020年のAMAのサーベイ*2によると…

No.18 Hospital at Home – 急性期病床の有効活用

オレゴン州は、カリフォルニア州とシアトルで知られるワシントン州とに挟まれた米国西海岸に位置しています。コロナ禍中で起きた大規模な山火事の際に(松茸が採れなくなる、との文脈で?)日本でもその名が聞かれることがあったようなので、お耳にされた方もいらっしゃるかもしれません。私は、同州北西部の、経済中心地であるポートランドのOregon Health & Science Universityで内科研修を修了した後にホスピタリストとして…

No.17 ホスピタリストと医療の質・患者安全

私は2018年にJANAMEFのホスピタリスト助成の第1期生として、米国Michigan大学のHospitalist部門で研修させていただいた。Michigan大学ではDr. SaintやDr. Chopraをはじめ、多くの名指導医と巡り会えた。その中でも、個人的には「医療の質と患者安全」の分野に出会えたことが大きく、ホスピタリストがシステム全体や現場における医療の質・患者安全改善活動をおこない、どのように現場で活躍しているのかを肌感覚で学ぶことができた。その後、この経験をもとに…

No.16 米国の家庭医療科におけるSubspecialty

米国ピッツバーグでAddiction Medicineのフェローをしている園田と申します。2018年に日米医学医療交流財団から助成金のもと、家庭医療の研修を開始して4年の月日が経過しようとしております。こちらのメールマガジンに執筆する機会を頂きましたこと、大変光栄に思います。家庭医療科の研修中にHIV Primary Care Trackを修了し、American Academy of HIV MedicineのHIV Specialist(AAHIVS)に2021年1月に認定され、現在、Addiction Medicineという…

No.15 パンデミック対策として日本版ホスピタリストの拡充を

私はJANAMEFの助成で米国ハワイ州のクイーンズメディカルセンターで短期の研修を行った。クイーンズメディカルセンターではその後、COVID-19のパンデミックの波が到来したが、同院はホスピタリストが中心となりCOVID-19の対応を行った。ホスピタリストは米国で普及している医師像であり、臓器横断的にすべての内科疾患の病棟管理を行う医師であるとされている。日本版ホスピタリストは米国と比べ…

No.14 ホスピタリストは研修医にとって理想の指導医なのか?米国の教育研修病院における現状と課題

米国ニューヨーク市の内科研修プログラムでチーフレジデント・医学教育フェローをしている三高と申します。早いもので、2018年に私が日米医学医療交流財団から日本版ホスピタリスト育成助成をいただき、米国ニューヨーク市での臨床研修を開始して4年間が経とうとしています。このたびはメールマガジンを執筆するという貴重な機会を賜り大変光栄に存じます。今回は、あえて悪魔の代弁者 devil’s advocate として米国の内科研修プログラムにおける研修指導医としてのホスピタリストの現状と課題を…

No.13 研修医の指導について

みなさまこんにちは、船橋市立医療センター代謝内科の岩岡秀明と申します。当院は千葉県船橋市にあり人口64万人の市立基幹病院として、救急、高度専門医療、地域連携を3本柱に診療を行っています。また、人口110万人の地域三次救命救急センターを併設しています。当院は、基幹型臨床研修指定病院で毎年12名の初期研修医を受け入れております。今回、自由なテーマでエッセイをご依頼いただきましたので、初期研修医の指導について考えてみます。